【イベントレポート】6/2(火)ジャパンプレミア
主婦たちが金の密輸に手を染めた実在の事件に着想を得た、映画『マジカル・シークレット・ツアー』(6月19日公開)。6月2日(火)に日経ホールにてジャパンプレミアを実施し、有村架純さん、南沙良さん、塩野瑛久さん、青木柚さん、そして天野千尋監督が登壇しました。満員御礼で実施されたこの日、ステージ上に設置された煌びやかな金塊パネルが左右に割れると、現れたのは有村さんと南さん。金塊レベルにゴージャスな演出にどよめきと拍手喝采が沸き起こる中、塩野さん、青木さん、そして天野監督もラインナップ。

夫の横領と解雇を知り、子連れで金の密輸に手を染める二児の母・和歌子を演じた有村さんは、「ちょうど1年前に撮影した作品を今日お届けすることができてホッとしております」と念願のジャパンプレミアに満面の笑みで、「今日はみんなゴールドのものを身につけて欲しいというお願いがありまして。私はサンダルです」と微笑みながら自らの足元のゴールドサンダルを指差し、南さんはゴールドボタン、塩野さんは金髪とゴールドネックレス、青木さんはゴールドメガネ、監督はゴールドピアスと、多様な“ゴールド”で壇上を輝かせました。

劇中、大規模なシンガポールロケも見どころの一つ。撮影の思い出を聞かれた有村さんは、「夜は時間がある日もあったので、みんなでご飯を食べに行ったり、ゆったりとしました」と振り返り、金の密輸仲間として和歌子と行動をともにする未婚で妊婦、貯金ゼロのキャバ嬢・麻由を演じた南さんは、「シンガポールは暑かったですよね」と意外な苦労を告白。これに有村さんは頷きつつ、「現地のスタッフさんも同じ熱量を持って撮影に協力してくださって。冷たい飲み物を用意してくださったり、たくさんの心遣いをしてくださって、無事に乗り越える事が出来ました」と現地スタッフの協力に感謝していました。

和歌子の夫で横領と解雇を妻に隠していた高志役の塩野さん、そして清恵(黒木華)とは対照的に将来有望な研究者・椎名役の青木さんは国内撮影のみということで、シンガポールロケが羨ましそうな二人。花粉症という青木さんが、「シンガポールに花粉はありましたか?」と聞くと南さんは、「ないと聞いていたら、めちゃめちゃありました!」とシンガポールでも花粉症に悩まされていたと明かすと、青木さんは、「シンガポールに花粉はないと踏んでいたけれど…。僕もズビズビだったので、お互いに頑張って良かったなと思いました」と労いの一言。そんな青木さんは先輩役の黒木さんとの共演に触れて、「僕の名前は青木柚ですが、黒木さんから『ゆずゆず』と呼んでもらったのが凄く嬉しかった」と明かし、「黒木さんのことは何と呼んでましたか?」との問いには「さすがに『はるはる』とは呼べなかったです・・・」と撮影時の微笑ましいエピソードを披露しました。

一方、塩野さんは妻役の有村さんの熱演に驚愕。病院のベッドの上で昏睡状態で眠っている場面で、「有村さんが僕をバンバン叩くシーンがあるんですが…凄く痛かった」と告白し、「絶対にビクともしてはいけないので、思わず動いてしまわないように集中していました」と笑顔。天野監督も、「私も見ていてびっくりしました。意外といくなと(笑)その激しさでチューブが抜けて機械の警告音が鳴っていた」と証言し、当の有村さんは「失礼しました…」と照れ笑いでした。
有村さんと南さんは初共演。その印象を問われた南さんは、「有村さんには柔らかい印象を持っていましたが、実際にお会いしてお話をしてみると、凄く凛としていらっしゃるというかカッコいいなと思って。ミステリアスというか、もっと知りたくなるような方でした」と述べて、天野監督も、「一見柔らかそうだけれど、その中には揺るがない部分がある。役作りに対する姿勢もそうで、座長として凄く立派。作品の事を本当に心から考えてくださっていた」と有村さんを大絶賛。他方、有村さんは南さんについて、「沙良ちゃんは自分の言葉をいっぱい持っている方だと思います。それを明け透けにするのではなく、役に活かしているような感じがして。底知れない魅力がある。凄く奥ゆかしい役者さんです」と人となりを分析。南さんのフォトエッセイも読んだそうで、有村さんが、「沙良ちゃんの持っている言葉って素敵」などと感想を述べると、南さんは、「(フォトエッセイを)出して良かった~!」と声を弾ませていました。

実際の事件に着想を得て本作を手掛けた天野監督は、「ニュースを目にした時、私も主婦で子育てをする母親でした。日々生活する中で“主婦とはこう”“母親とはこう”という悪意のない決めつけに対して違和感がありました。そんな時に『主婦が金の密輸』というニュースに意外性を感じました。ある意味、裏切りというか、痛快でした。平和そうな主婦のイメージを裏切ってくれるところに興味を惹かれました」と製作の動機を解説。

また最近体験したアッと驚く実体験を聞かれた有村さんは、「シンガポールの街を全力疾走するシーンがありまして…普通に有村架純がコケました。ズボンの裾を踏んでしまってそのままスライディング。何が起こったのか瞬時に判断できずに地面を滑っていました」とまさかのハプニングを告白。現場は騒然となったそうだが、有村は、「ちょっとすりむいただけで全然大丈夫でした」と大事には至らなかったものの「やっぱり30過ぎて急に全力疾走って危ない。足がもつれちゃって。いけるかなと思ったけれど」と加齢を実感したと笑いました。
また有村さんにとって初の母親役、南さんも初の妊婦役、本作も初めて自分の人生を思いっきり生きる女性たちの姿が描かれます。そんな「初」にちなんで2026年上半期の初体験をそれぞれ発表。有村さんは、「とある脚本家さんの作品に初めて参加させてもらった事」、南さんは、「車の教習所に通い始めた事」、塩野さんは、「落語と声優に初挑戦」、青木さんは、「自分のお金で初めて自転車を買った」とそれぞれ今年の初を発表。
最後に主演の有村さんは、「本当に面白い映画が出来ました。社会問題に着目しているのでシビアでシリアスかと思いきや、一生懸命であるがゆえに滑稽でちょっと笑えるようなとても見やすい映画になっています。『マジカル・シークレット・ツアー』で楽しい旅をお過ごしくださいませ」と観客に向けて呼び掛け、イベントは終了しました。
